
本日は米国から12月貿易収支が発表される。同指標は80-90年代では最も注目された経済指標だったとはいえ、現在はほぼ無反応になっていることで、本日も市場を動意づけるのは難しそうだ。
方向感が読みにくい中で注目されるのが、日本時間10日3時に予定されている、米3年債の入札。昨年最終週に行われた複数の入札では、結果の好不調で債券価格が敏感に反応したことを考えると、今年に入り振幅が激しい米長期金利も結果次第で大きく動き、連れてドルも上下を繰り返しそうだ。なお、明日には長期金利の指標ともされている10年債の入札も控えている。
なお、バー米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演が予定されているが、バー副議長は銀行監督担当で、今回のディスカッションも金融規制についてのことが主となるだろう。しかし、これまでもインフレについても言及することもあったことで、警戒は怠らないようにしておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円は、昨日のNY時間高値144.28円近辺。その上は昨日高値144.92円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目途は、上述の今年の半値となる143.40円、また143.42円には200日移動平均線も位置している。
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ