前日の流れを引き継ぎ、ドル円は140.65円まで7月28日以来の安値を更新した。
昨日も通常であれば市場の反応が鈍い米リッチモンド連銀製造業指数に反応し、ドル売りが強まるなど年末の特殊相場が続くなかで米利下げ思惑を背景としたドルの上値は重く、ドルのネガティブ材料に市場は敏感になっており、本日も新規失業保険申請件数などの米経済指標の結果に注目。
ドル円は米長期金利の動向に左右される相場が続きそうだが、米10年債利回りは昨日に7月20日以来の水準となる3.78%台まで低下し、本日の時間外取引でも戻りは限られている。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では来年3回の利下げが示唆されたが、市場の6回の利下げ思惑に修正の動きは見られていない。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が経済成長を後押しするために積極的な利下げに踏み切る可能性に賭けている。米債利回りの動きが注目される展開となるが、昨日は5年債入札が好調な結果となったことも米長期金利の低下を後押した。本日は7年債入札が予定されている。
日銀の金融政策修正は来年の4月会合で実施されるとの見方が多く、急速に円買い地合いが強まる可能性は低いが、円安一辺倒の状況は修正されつつある。新規の手がかりが出たわけではなく米利下げ思惑を背景としたドル売りが続いているだけに、この後ドル円に調整の買い戻しが入る可能性はあるが、145円がいったん遠くなっており、目先は140円台を維持できるかどうかが注目される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは142円近辺に低下した5日移動平均線が上値めど。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは心理的節目の140.00円が下値めど。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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