
今週はインフレ沈静化を判断するために米連邦準備制度理事会(FRB)が注目する物価指標に注目する展開か。2023年のFOMCをすべて通過し、年末ラリーが期待される一方、主要3指数がそろって7週続伸し、ダウ平均とナスダック100指数が史上最高値を更新したことで高値警戒感が強まることも予想される。金曜日に発表される11月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比で+0.2%と10月から横ばいが見込まれ、前年比では+3.4%と10月の+3.5%から鈍化が予想されている。コアPCE価格指数でインフレ沈静化見通しが強まれば、来年の利下げ見通しが一段と強まることで株式市場の堅調持続が期待される。このほかの経済指標は11月住宅着工件数、11月中古住宅販売件数、7-6月期GDP確報値新規失業保険申請件数、11月新築住宅販売件数など。企業決算はオアクセンチュア、マイクロン・テクノロジー、ペイチェックス、カーマックスなどが発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは12月NAHB住宅市場指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月18日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ