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【市場概況】東京為替見通し=円相場は神経質に、ブラックアウト期間迫る日銀の観測報道に要警戒

海外市場でドル円は、欧州市場序盤に「日銀は賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識」との観測報道が伝わり、全般円売りが進んだ影響が残った。低調な米3年債入札を手掛かりに米長期金利が上昇するとドル買いも優勢となり、一時146.59円と日通し高値を更新した。ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントが予定されているとあって、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。

 本日のドル円相場も、日銀の政策変更に関する観測報道に右往左往する展開が続きそうだ。12月7日に行われた参院の財政金融委員会では、植田日銀総裁の「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになる」との発言に市場の注目が最も集まったが、2時間超にわたる委員会では日銀に対して、様々な質疑応答が行われた。

 その質疑応答の中で勝部議員(立憲民主党)が、ブルームバーグが記載した11月のコラムを引用し「日経(新聞)などがYCCの再修正を議論することを事前に報じた」ことに対することが、情報漏洩につながっているのではないかとの質問を行った。これに対し内田日銀副総裁は情報管理を徹底するとし、「日銀が報道機関の関係者と接触する場合は複数の人数で会うようにしている」という旨の回答をし、事前報道についての説明を行った。そのような状況下で流れた、昨日のブルームバーグの報道(マイナス金利やYCCの撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識)は、「複数の関係者への取材で分かった」と報じていることで、観測報道ではなく日銀関係者が非公式ながらも言及したと市場が受け止めるのは至極当然だろう。市場が12月への撤廃と先走っていたこともあり、円買いの調整に動いたのもうなずける。

 しかしながら、本日の日経新聞の朝刊では「日銀、不慣れな対話路線」との見出しで、これまで事前報道を行っていた同紙が日銀の混乱について報じている。そして、この記事で注目されるのが「12月に解除を事前予告し、フォワードガイダンスを同時に修正する見方もある」との内容。141円台から146円台まで円買いの修正が入った相場だが、もし18-19日に行われる日銀政策決定会合で上述の事前予告が行われた場合は、再び円買いに動きやすい相場になりそうだ。

 いずれにしても、日銀のブラックアウト期間は他国の中央銀行と違いわずか2営業日前(詳細は、各金融政策決定会合の2営業日前、会合が2営業日以上にわたる場合には会合開始日の2営業日前)からで、本日を含め日銀関係者からの発言や観測記事で市場は神経質な動きを繰り返すことには変わらないだろう。

(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ