本日のNY為替市場のドル円は、明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動きづらい展開の中、日銀のマイナス金利解除に関する報道への反応に要注目か。
先週のドル円は、12月18-19日の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除観測などから、141.71円まで下落した後、米11月雇用統計を受けて145円台に反発した。
さらに、本日は一部関係者の話として、「マイナス金利の解除、日銀は今月急ぐ必要がほとんどないとの認識」と報じられたことで146円台まで続伸している。
ドル円は、7日の植田日銀総裁のマイナス金利解除示唆発言を受けて、147円台から141円台まで下落しており、本日の報道を受けて、どこまで戻るかに注目しておきたい。
13日のFOMC声明では、FF金利誘導目標5.25-50%の据え置きが確実視されており、注目ポイントは、来年の利下げ開始時期となっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、先週8日の11月米雇用統計の発表前までは、利下げ開始時期は来年3月のFOMCだったが、雇用統計の後は、5月FOMCに先延ばしされている。
明日からのFOMCでは、利下げ開始時期を見極めることになる。9月のドット・プロット(金利予測分布図)では、来年末のFF金利誘導目標は5.00-25%だったが、フェドウオッチでは4.00-25%となっており、この点も要注目となる。
また、米財務省の3年債入札や10年債入札にも注目しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、日足一目均衡表・基準線の146.81円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、本日の安値の144.78円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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