8日の香港市場は上値の重い展開か。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の先行きを占う上で重要となる米雇用統計が香港時間8日夜に発表されるとあって、様子見ムードが強まりそうだ。また、9日には中国の物価統計の発表も控えており、週末を前に持ち高調整の動きも予想される。
一方、ハンセン指数は約1年1カ月ぶりの安値水準で推移しているとあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが期待できるほか、来年の経済運営の基本方針を決める中国の中央経済工作会議の開催も近づいているとされており、政策期待も高まりそうだ。
7日のNY株式相場は主要3指数がそろって上昇。新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となったことで翌日の11月雇用統計の上振れへの警戒感が強まったものの、最新の人工知能(AI)モデルを発表したグーグルの親会社アルファベットが5%超上昇したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とエヌビディアもそれぞれ9.89%高、2.40%高となり、ハイテク株の上昇をけん引した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)などがそろって香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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