6日の日経平均は4日ぶり大幅反発。終値は670円高の33445円。米国株は3指数がまちまちとなったが、米長期金利の低下やナスダック高を好感して、3桁上昇スタート。開始早々に節目の33000円を上回った。買いの勢いは緩まず、前場のうちに前日の下げ分を埋めると、上げ幅を500円超に拡大。前日に大きく売られた半導体株には戻りが甘いものも散見されたが、全体ではいったんの底打ち期待が高まり、幅広い銘柄に買いが入った。後場は33300円台でしばらくもみ合った後、じわじわと上げ幅を広げて33400円台に到達。600円を超える上昇となり、高値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5300億円。業種別では全業種が上昇しており、特に精密機器、電気・ガス、証券・商品先物が強い上昇。海運、鉱業、陸運などは相対的に見劣りする上昇となった。通期の見通しを引き上げたジーエヌアイグループが、発表後に乱高下したものの5%を超える上昇。反面、会社更生手続開始の申し立てに伴い、上場廃止が決定したプロルート丸光が暴落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1540/値下がり95と、値下がりが100を切るほどの全面高。アドバンテストやディスコなど前日売られた半導体株が大幅上昇。レーザーテックは5%を超える上昇となって年初来高値を更新した。米長期金利の低下を受けて不動産株が強く、三井不動産や住友不動産が年初来高値を更新。個別に材料のあった富士通ほか、ソニーGやNECなど電機株に強い動きが見られた。さくらインターネットが全市場の売買代金ランキング3位となる大商いで急騰。報道から柏崎刈羽原発の運転禁止解除に対する期待が高まったことから、東電HDが買いを集めた。
一方、川崎汽船が逆行安。資生堂やコーセーなど化粧品関連の一角が軟調となった。月次を材料にデコルテHDが大幅安。公募・売り出しを発表したトモニHDがストップ安まで売り込まれた。
本日、グロース市場に新規上場したQPS研究所は、高い初値をつけたものの、その後は売りに押されてストップ安で終えた。
日経平均は大幅高。12月に入って初めての上昇は、それまでの流れを一変させるような強い動きとなった。前日が悲観に傾きすぎた感があっただけに、米長期金利が低下すれば反発することは予想できた。ただ、600円を超える上昇というのは意外感がある。前日の下げ分はもちろんのこと、直近3日間の下げをほぼ取り戻している。テクニカル的にも25日線近辺まで押したところで反転した格好となっており、あす以降は下値が堅くなってくることが期待できる。
米国の長期金利やドル円の動向によって、その日ごとに追い風、向かい風の銘柄は出てくるが、それに対して日経平均の乱高下が続いてしまうようだと相場が不安定となってくる。外部環境を踏まえると、きのう5日は下げすぎで、きょう6日は上げすぎ。エキサイティングではあるが、株価を動かす大きな材料が乏しいのに指数に値幅が出るのは好ましいことではない。こんなに簡単に戻せるのであれば、きのう大崩れした際になぜ場中に押し目買いが入らなかったのか。日本株が著しく弱い状況は解消された。ここからは値動きが落ち着いてくるかが注目される。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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