本日NYタイムのドル円は、中東情勢を巡る緊張と原油価格の動向をにらんだ展開となりそうだ。国際エネルギー機関(IEA)加盟国が過去最大規模の石油備蓄放出で合意したものの、WTI原油先物は底堅く推移。供給不安が依然として払拭されていない。ホルムズ海峡の封鎖懸念がくすぶる局面では、「有事のドル買い」が再び強まることが考えられる。
ドル円は東京時間に159円前半で上値を抑えられ、円買い介入への警戒感もあって158円後半へ押し戻された。ただ、原油高を背景としたインフレ懸念や安全資産としてのドル需要は残りやすく、下値も限られやすい。NY時間では米長期金利の動向が焦点となり、米10年債利回りが下げ渋るようであればドル円も底堅さを維持しそうだ。
経済指標では21時30分に1月米貿易収支、前週分の米新規失業保険申請件数、1月米住宅着工件数・建設許可件数が発表される。雇用関連指標が強い結果となれば米金利上昇を通じてドル買いにつながる可能性があり、ドル円の支えとなることが想定できる。
またNYタイム後半にはボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演や米30年債入札も予定されている。長期債入札の結果次第では米長期金利が振れ、ドル円の値動きに波及する可能性がある点に注意したい。
総じてNY時間のドル円は、中東情勢・原油価格・米長期金利を主軸とした神経質な展開となろう。原油高や地政学リスクが再び意識されれば159円台回復を試す余地がある一方、米金利の低下やリスク回避の円買いが強まれば158円後半での押し戻しも想定される。159円を挟んでレンジでの攻防を見込む。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、1月14日高値159.45円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、11日安値157.86円。
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
