本日のロンドン為替市場でユーロドルは、ニューヨーク引け水準で下回った200日移動平均線がそのまま抵抗水準となるか注目される。同線は若干ながら上向きであり、本日は1.0822ドルに位置。なお前回200日線の下で1日を終えたのは11月13日だった。翌日は米消費者物価指数(CPI)の下振れをきっかけに一気に同線を上抜けし、そのまま上値を試した。
ユーロドルは先月29日に8月以来の高値1.1017ドルをつけたものの、その日から反落し、昨日までで5日続落している。上昇中に材料視された米金利低下に対する反応は、このところ極めて限定的だ。やはり、ユーロ圏インフレが想定上に鈍化したことにより、来春にも欧州中央銀行(ECB)が緩和に転じざるを得ないという見方が、米金利動向よりも重要視されているようだ。
14日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、当局者が金融政策関連のコメントができない「クワイアット期間(quiet period、米でいうブラックアウト期間)」が明日7日から始まる。本日はECB理事会メンバーの講演は特段予定されていないものの、先走りやすい市場に対して何らかのけん制発言が出てくるかもしれず、念のため注意しておきたい。
本日ユーロ圏内の経済指標は、10月独製造業新規受注(予想:前月比0.2%/前年同月比▲3.9%)と同月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比0.2%/前年比▲1.1%)。10月の指標ということもあり市場インパクトは小さいだろうが、ユーロの地合いが弱い分だけ、さえない結果に対して相場は敏感に反応しそうだ。
※▲はマイナス。
想定レンジ上限
・ユーロドル、200日移動平均の上は5日高値1.0847ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、90日移動平均線1.0742ドル、その下は日足一目均衡表・雲の上限1.0697ドル。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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