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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロは対ドルはレンジも、対フランの値動きに注目

本日の欧州時間でのユーロドルは、ユーロ圏からはドイツの10月貿易収支が発表される以外は主だった経済指標の発表もないことで、市場が大きな動きを見せるのは難しいか。

 先週末は米10年債利回りが9月1日以来の水準まで低下したことに注目が集まっているが、先週末はドイツの10年債利回りも7月19日以来の水準まで低下している。欧米ともに利上げ打ち止め感が漂っていることもあり、ユーロはレンジ取引に終始している。先月14日に発表された米消費者物価指数(CPI)が下振れして1.08ドル台に乗せて以後のユーロドルは、先週末につけた1.0829ドルを底で、上値も先週29日に付けた1.1017ドルと比較的落ち着いた値動きになっている。ユーロ圏だけでなく、米国からも製造業新規受注以外の主だった経済指標の発表が予定されていないこと、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米連邦準備理事会(FRB)がブラックアウト期間に入っていることを考えると、持ち高調整で上下する値動き以外では本日は大きな動きを期待するのは難しそう。なお、本日はラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁とデギンドスECB副総裁の講演も予定されているが、ここ最近は両氏とも市場を動意づける発言は控えていることもあり、サプライズを期待するのは難しそうだ。

 対ドルでは動きにくいユーロだが、対スイスフランの値動きには要注目。先週末は10月23日以来となる0.9450フランまでユーロ安・フラン高が進行した。本日はスイスから11月のCPIが発表される。先月ジョーダン・スイス国立銀行(SNB)総裁は「現在の金融政策が長期的な物価安定を確保するほど引き締め的でない場合、更なる利上げが可能性として考えられる」と発言している。このこともあり、ユーロと比較しインフレ進行が抑えられていない結果となった場合は、ユーロスイスフランが更に弱含む可能性もありそうだ。

 なお、ECBとSNBはともに14日に今年最後の政策決定会合が予定されている。


・想定レンジ上限
 ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0923ドル。
 ユーロスイスフラン:日足一目均衡表・基準線、同転換線、同雲上限などが集まる0.9551フランから0.9568フラン。

・想定レンジ下限
 ユーロドル:1日安値1.0829ドル。
 ユーロスイスフラン:10月20日安値で年初来安値でもある0.9417フラン。


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ