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【市場概況】東京為替見通し=ドル円、調整売りが一服しても米感謝祭控え戻りは鈍いか

昨日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。節目の150円を割り込むとストップロスを巻き込んで下落した。ポジション調整の売りが継続し、一時148.10円まで下押し、戻りの鈍い動きとなった。全般ドルの重い動きが続くなか、ユーロドルは3日続伸し、一時1.0952ドルと8月15日以来の高値をつけた。ドル円の下げにつられ、ユーロ円は161.78円まで3日続落した。

 昨日のドル円は150円大台前に戻りが抑えられると148円前半まで一段と調整売りが進んだ。商品先物取引委員会(CFTC)が先週末に発表した投機筋の通貨先物ポジションで、円ショートポジション(11月14日まで)は前週に比べて2万6209枚拡大の13万249枚と2017年11月以来6年ぶりの高水準となっており、円の買い戻しが出やすい。米利上げサイクル終了の思惑が強まりドル高の動きが後退しているなか、今週後半に米感謝祭を控えドル円の戻りが鈍くなりそうで、どこまで調整の売りが進むかが注目される。

 ただ、足もとで円買いに傾くのはポジション調整と円買い介入だけとの声も大きく、ドル円が大きく売り込まれる可能性は低い。主要国の利上げが終焉に向かい、いよいよ市場の視線は利下げサイクルのスタートに向けられているが、高金利が長引く可能性が警戒される一方で、日銀の金融政策正常化への不透明感は払しょくされておらず、金融政策格差を背景とした円独歩安の流れが変わったとはいえない。また、各国の中銀が積極的に金融引き締めを進めたが、市場が懸念したほど景気の後退は見られず、今後引き締め姿勢を緩めることに伴い景気への期待が強まれば、リスクオンの円売りが加速する可能性もある。

 本日も東京タイムでは主な経済指標や注目のイベントは予定されておらず、ドル円は時間外の米長期金利や日経平均の動きを眺めながらの動きが予想される。海外市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されているが、大きな手がかりになる可能性は低い。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では12月と来年1月のFOMCでの金利据え置き予想が100%に達するなど、市場の目線は利下げ時期がいつになるかに向けられている。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ