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【見通し】株式明日の戦略-後場戻し切れず週間では4桁の下落、来週は個別物色が活況に

20日の日経平均は続落。終値は171円安の31259円。
 押し目買いは入ったが、プラス転換もあるかというところで売り直され、終わってみれば3桁の下落となった。戻し切れなかったのは、売り圧力が相当強いということ。ただ、今週は多くの銘柄が決算発表を前に手がけづらい状況でもあった。先週が大幅高、今週が大幅安となっただけに、来週の地合い改善に期待したい。

 19日のパウエルFRB議長の発言からは、米国の金融引き締めは長期化しそうということが伺える。議長はインフレ率に関してまだ高いという認識を示した。利上げに関してはここから何度も実施されるようなことにはならないとしても、利下げはまだ当分先になるだろう。金利の絶対水準は上がっているが、FRBは現状でそれを強く警戒しているというわけではない。そうなると日本株の物色に関しては、バリュー株の動きが良くなってくるかが注目される。ここからは多くの企業の決算を確認するタイミングでもあり、改めてバリュエーション面での割安感がクローズアップされる銘柄も出てくると思われる。バリュー株がしっかりとした動きを見せてくれるのであれば、日本株もこれまで同様に、米国の金利上昇には一定の耐性を示すと予想する。

【来週の見通し】
 不安定な展開か。日米で企業決算が本格化する。米国ではアルファベット、マイクロソフト、メタ、アマゾンなど主力グロース株の決算が立て続けに出てくる。国内では木曜26日辺りから発表企業数が多くなるほか、IPOも6社予定されており、個別の材料には事欠かない。米長期金利の上昇や中東の地政学リスクは、引き続き相場の懸念材料となる。ただ、今週はネットフリックスが金利上昇下でも決算を受けて急騰しており、グロース株でも好材料があるものには買いが入るだろう。日米ともに指数は個別銘柄の影響も受けやすくなり、日々の振れ幅が大きくなると思われる。ただ、決算が多い時期はボラティリティの高さはある程度許容され、全体としては楽観にも悲観にも傾くことなく、個別物色の活況が続くと予想する。

【今週を振り返る】
 大幅安となった。中東の地政学リスクの高まりが意識されて、日経平均は月曜16日に600円を超える下落。17日は一転して300円を超える上昇となったものの、原油価格が上昇し、米国の長期金利も上昇基調を強めてきたことから、先行き不透明感が強まった。18日はソシオネクストが急騰するなど、米金利が上昇する中でも半導体株に買いが入ったが、前日比1円高とほぼ横ばいで終了。19日は米長期金利の上昇や中東の地政学リスクを嫌気して600円を超える下落となり、20日もパウエルFRB議長の講演から金融引き締め長期化が強く意識されて、3桁の下落となった。日経平均は週間では反落し、約1056円の下落。週足では実体の長い陰線を形成した。

【来週の予定】
 国内では、9月全国百貨店売上高(10/24)、JAPAN MOBILITY SHOW 2023(~11/5)(10/26)、10月都区部消費者物価指数(10/27)などがある。

 海外の経済指標の発表やイベントでは、米10月S&Pグローバル製造業PMI、米2年国債入札(10/24)、独10月Ifo景況感指数、米9月新築住宅販売、米5年国債入札(10/25)、ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)、米7-9月期GDP速報値、米9月耐久財受注、米9月NAR仮契約住宅販売指数、米7年国債入札(10/26)、米9月個人消費支出・個人所得(10/27)などがある。 


・提供 DZHフィナンシャルリサーチ