東京市場は堅調か。米国株は6日、9日と連日で上昇。ダウ平均は雇用統計を受けた6日に288ドル高となり、9日は197ドル高の33604ドルで取引を終えた。米9月雇用統計では非農業部門雇用者数が33.6万人増となり、市場予想を大きく上回った。発表後に10年債利回りが大きく上昇したが、その後、低下に転じたことで株式に資金が向かった。9日はイスラエルとハマスの紛争激化を受けて売りが先行したものの、押し目では買いが入って高値圏で終了した。ドル円は足元148円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて235円高の31255円、ドル建てが265円高の31285円で取引を終えた。なお、9日はコロンブスデーにより米債券市場は休場。中東の地政学リスクが意識されたことで9日の商品市場ではNY原油が大きく上昇している。
米9月雇用統計を消化した米国株が連日で強い動きを見せたことから、日本株も大きく水準を切り上げると予想する。米長期金利の上昇が抑制されたことでグロース株には見直し買いが入りやすく、バリュー株も直近で大きく売られた市況関連が原油急伸を受けて持ち直すと見込まれる。日経平均は大幅高スタートが想定され、先週の31000円割れで売りが一巡したとの見方が強まるだろう。広範囲に押し目買いが入ることで、場中もしっかりとした基調が続くと予想する。日経平均の予想レンジは31100円-31400円
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
