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【見通し】ロンドン為替見通し=欧州通貨は中央銀行高官の発言や米金利への反応注視

ロンドンタイムは、欧・英経済指標をながめつつも、中央銀行高官の発言や時間外取引の米金利水準への反応を注視する展開が想定される。8月独貿易収支や8月仏鉱工業生産、9月英建設業購買担当者景気指数(PMI)などが発表予定ではあるものの、為替動向に直接インパクトを与えにくいだろう。

 一方でパネルディスカッションへ参加するイングランド銀行(英中銀、BOE)のブロードベント副総裁とレーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの発言内容は、今後の金融政策の行方への示唆として注目したい。

 ブロードベンドBOE副総裁は先月21日結果公表の英金融政策委員会(MPC)で15会合ぶりの利上げ見送りに賛成票を投じたが、インフレ高止まりのリスクを考慮して「高金利を長く維持する必要」と述べていた姿勢に大きな変化はないとみる。MPC議事要旨でも触れていたBOEの「もし、インフレが高止まりした場合は、利上げが必要となる可能性」との姿勢支持を感じさせる言葉が垣間見えればポンドの戻りを支援するだろう。

 レーンECB専務理事も今月に入ってからの発言でも「賃金からくる物価上昇圧力は残っている」「インフレは依然目標に達していない、まだやることが残っている」と述べ、物価動向に配慮していた。追加的なECBの行動につながるかは不透明だが、ユーロの下支えになりやすく、重しにはなりにくい意見を述べるとみる。

 もっとも主に動意を支配しそうなのは引き続き米金利動向かもしれない。昨日5%台へ切り上がり、いったん達成感が生じた可能性もある30年債利回りなど米金利の上昇一服感が尾を引くなら、ユーロやポンドは対ドル中心に反発基調を維持することになるか。


想定レンジ上限
・ユーロドル:9月29日高値1.0617ドル。
・ポンドドル:1.2275ドル前後での上昇抑制が見込まれる4週移動平均線付近。

想定レンジ下限
・ユーロドル:2022年12月1日安値1.0394ドル。
・ポンドドル:昨日4日安値1.2037ドル

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ