
昨日のドル円は昨年10月以来の150円台を回復したところで、一時147円半ばまで急速に売り込まれた。市場では日本当局が「介入を実施した」との見方が強いが、日本の政府当局者は相次ぎ明言を避けた。市場では政府が介入を実施した可能性をめぐり、疑心暗鬼が続いている。昨日のドル円の一時的な急落は「介入ではない」との見方もあるが、昨日から今日にかけてボラティリティーが高まったので、今後の為替介入のハードルは下がったとの見方が出ている。
本日のNY市場では9月ADP雇用統計や8月米ISM非製造業景況指数などの発表が予定されており、同結果を受けた米長期金利の動向に注目。ドル円は介入警戒感が上値を圧迫するも、依然として押し目では買いが入りやすい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは本日これまでの高値149.32円や心理的節目の150.00円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは本日これまでの安値148.74円や21日移動平均線の148.25円。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ