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【見通し】NY株見通し-今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目

今週のNY市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目。先週はダウ平均が0.12%高と小幅に反発した一方、S&P500が0.16%安、ナスダック総合が0.39%安とともに2週続落した。フェド・ウォッチャーとして知られるウォールストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス記者が10日、「米連邦準備理事会(FRB)は利上げに慎重になりつつある」との見解を示したことで、利上げサイクルの終了期待が高まる中、注目された8月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の伸びが鈍化したことが支えとなったほか、新規公開した英半導体設計のアームが公開価格を大幅に上回ったこともセンチメントの改善につながり木曜日までおおむねプラス圏で推移した。しかし、週後半に米国債利回りが上昇したことや、半導体の需要減少懸念を受けて半導体株が幅広く下落したこと、株価指数先物・オプション、個別株オプションの満期日が重なるトリプル・ウィッチング・デーでボラティリティが高まったことで週末金曜日にハイテク株を中心に下落した。

 今週は金融政策の見通しを巡り、20日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。今会合ではFF金利誘導目標が5.25-5.50%に据え置かれることが確実視されているが、CMEのフェド・ウォッチでは11月FOMCでの利上げ確率が30%と、年内あと1回の利上げの可能性も意識されており、公表される声明文や経済見通し、メンバーの金利予想(ドットプロット)、パウエルFRB議長の記者会見が注目される。また、木曜日に英中銀、金曜日に日銀の金融政策決定会合もあり、金融政策ウイークとなる。このほかの米経済指標は火曜日の8月住宅着工件数、水曜日の新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数、8月景気先行指数、金曜日の9月S&Pグローバル製造業・サービス業・総合PMI速報値など。決算発表はオートゾーン(19日)、ゼネラル・ミルズ、フェデックス(以上20日)、ダーデン・レストランツ、ファクトセット・リサーチ(以上21日)など。

 今晩の米経済指標は9月NAHB住宅市場指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月18日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ