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【見通し】週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、2会合連続で金利据え置きへ

◆ZAR、2会合連続の金利据置きで利上げサイクル終了の思惑広がるか
◆豪ドル、日米金融政策の行方を睨みながらの動き
◆ZAR、金融政策前日のCPIにも注意

予想レンジ
豪ドル円 93.00-96.50円
南ア・ランド円 7.50-8.00円

9月18日週の展望
 豪ドルは神経質な展開となりそうだ。来週は19日に5日開催分の豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨が公表される。同理事会では政策金利が市場予想通り4.10%で据え置かれたほか、声明文でも「金融政策の幾分かの引き締めが必要になるかもしれない」などの見解を示すなど前回から大きな変化は見られなかったが、議事要旨で改めて今後の金融政策方針を探りたい。

 もっとも、来週は日米で金融政策の公表が控えているため、基本的には豪ドル円もドル円相場などの動向に振らされる可能性が高いだろう。19-20日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)では結果公表と同時に金利見通し(ドットチャート)も明らかになるため、こちらにも注目。また、日銀金融政策決定会合に関しても植田日銀総裁の発言をきっかけに年内のマイナス金利解除などの思惑が広がっていることもあり、会合後の総裁会見に注意しておきたい。

 隣国NZでは20日に4-6月期四半期経常収支、21日に4-6月期国内総生産(GDP)、22日に8月貿易収支が公表される予定。NZドル円も豪ドル円と同じくドル円相場の動きに左右される可能性が高いが、4-6月期 GDPなどを受けた反応には注意しておきたい。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、指標次第で荒い値動きとなる可能性に警戒している。注目は20日公表の8月消費者物価指数(CPI)、翌21日の南アフリカ準備銀行(SARB)の金融政策となるだろう。8月CPIについては市場予想が前回からほぼ変わらずとなっているほか、金融政策公表の前日とあって基本的には相場への影響も限られる見込み。ただ、市場予想から大きく乖離した結果となった場合は翌日の金融政策に向けた思惑が高まるかもしれない。

 21日のSARB金融政策委員会(MPC)では2会合連続での金利据え置きが見込まれている。クガニャゴSARB総裁は前回のMPCで金利据え置きを決めた際に「利上げのサイクルが終わったわけではない、今後はデータ次第」との見解を示したが、2会合連続の据え置きとなれば市場で利上げサイクル終了の思惑が高まる可能性もあるだろう。日米の金融政策方針との違いなどを確認しながら、改めて今後のZARの方向性を探ることになりそうだ。
なお、国営電力会社エスコムは今週、電力負荷制限をステージ6に引き上げることを発表。同国を襲った寒波の影響でステージ7へとさらに引き上げる可能性もあると警告しており、今後も電力負荷制限の行方と経済への影響について注意しておかなければならないだろう。

9月11日週の回顧
 豪ドルは強含みで推移。週明け11日から対ドルを中心に買いが入ったほか、ドル円の上昇につれて対円でも底堅く推移した。

 ZARは方向感の乏しい動き。豪ドルと同様に対ドルでは買い先行で始まったものの、週末にかけては米金利の低下一服とともに伸び悩んだ。ZAR円も週初から底堅く推移していたが、対ドルでのZAR買いが一巡すると上値が重くなった。(了)


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ