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【見通し】ロンドン為替見通し=ユーロドル、原油相場に振られるも値動き限定か

本日、欧州タイムではユーロ圏と主要国の5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)、ユーロ圏の4月卸売物価指数(PPI)などの発表が予定されている。ただ、予想と大きくかい離しない限り、ユーロ相場への影響は限定的になりそうだ。

 昨日に発表された、ユーロ圏の5月消費者物価指数(HICP)は前年比+3.2%と前月の+3.0%から伸びが加速し、同コアは+2.5%と予想や前月を上回った。エネルギーコストの上昇率が+10.9%に達したほか、サービスインフレも前月の+3.0%から+3.5%に加速した。この結果は欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で0.25%の利上げを実施するとの市場の織り込みを後押しすることとなった。

 ECBの6月利上げをほぼ織り込んでおり、ユーロは中東情勢の緊張を背景とした原油相場に睨んだ動きが続きそうだ。ただ、最近の原油相場は神経質な動きが続くも、2月末に米・イラン戦争が勃発した以後に形成した大きなレンジ内での上下にとどまっており、反応は徐々に限定的になっている。トランプ米大統領は来週中にも米・イランの平和協議が合意する可能性を示唆しているが、お互いに単発的な攻撃が続いており、依然として協議をめぐる不確実性が高く、「有事のドル買い」圧力は払しょくされておらず、ユーロドルの重い動きが続きそうだ。

 欧州タイムでは、植田日銀総裁の講演が予定されており、対円では同総裁の発言内容が注目される。市場では日銀が6月会合で利上げに踏み切るとの見方が優勢となっている。4月会合で利上げを主張した中川氏と高田氏、田村氏の3人の審議委員に加え、6月会合では増審議委員と小枝審議委員が利上げを支持するとの観測が高まっている。一方で、中東情勢の不透明感やインフレの加速が限定的との見方などで利上げは先送りされるとの思惑もあり、植田日銀総裁による金融政策についての言及があるかどうかが注目されている。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは日足一目均衡表・雲の上限1.1701ドル。 
 ユーロ円は4月29日安値186.68円。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは5月21日安値1.1576ドル。
 ユーロ円は日足一目均衡表・基準線184.81円。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ