本日のNY為替市場でのドル円は、引き続きイラン情勢を意識しながらの展開が見込まれる。
イラン情勢について、足もとで和平期待ムードが漂っているとはいえ、トランプ氏の発言が二転三転することからも、発言に対する信ぴょう性は常に付きまとう。和平合意にあたり、イランの核問題やホルムズ海峡の権益など、双方の見解が異なる問題が横たわっており、短期間での話し合いでまとめるのは容易ではないとの見方も根強い。イラン側の反応を含め、和平協議が実質的な進展を見せているのかを見極める展開が続くだろう。
また、イラン情勢を巡って、これまで期待と失望を繰り返してきた経緯がある。足もとでは和平協議進展への期待から株高の反応となっているが、万が一、協議が暗礁に乗り上げた場合には、米国の対イラン強硬姿勢が再燃し、有事のドル買い・原油買いが復活するシナリオには警戒が必要だろう。
ドル円は足もとで159円を挟んでもみ合う展開が続いているが、もし21日高値159.34円を上抜ける場面では、本邦金融当局からの円買い介入への警戒感が高まることが予想される。財務相ら当局者の発言にも注意を払いたい。
経済イベントでは、日本時間23時に5月ミシガン大学消費者態度指数が発表予定。ただ、確報値ということもあり、速報値と比べ注目度はやや低いかもしれない。同時刻にはウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演も予定されている。
また、ウォーシュ氏のFRB議長の就任宣誓式が本日24時に予定されている。もし新議長としての発言機会があり、今後の金融政策に対する見通しについて何らかの言及があれば、ドル相場を中心に市場全体が大きく動くことも考えられる。
そのほか、来週月曜は米英が休場となるため、3連休を前にロンドン・フィキシング(日本時間24時)に絡んだ実需の動きにも注意が必要だろう。
想定レンジ上限
・ドル円は、21日高値159.34円。超えると心理的節目の160.00円
想定レンジ下限
・ドル円は、21日安値158.81円。割り込むと21日移動平均線158.19円
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
