7日の日経平均は大幅続伸。終値は3320円高の62833円。休場の間の米国株の動きが良かったことから、700円超上昇して始まった。寄り付きから節目の6万円を上回ると、すぐに上げ幅を4桁に拡大。米国動向を受けてAI関連の主力銘柄が総じて強く、場中も買いが続いて61000円や62000円の節目を一気に上回った。
後場に入って3500円超上昇して63000円台に乗せたところで買いが一巡。ただ、失速することはなく高値圏をキープした。終値では63000円を下回ったものの、3000円を超える上昇で取引を終了。上昇率は5.6%と5%を超え、史上最高値を大幅に更新した。
東証プライムの売買代金は概算で10兆8400億円と10兆円を上回った。業種別では非鉄金属、金属製品、情報・通信などが大幅上昇。鉱業、石油・石炭、輸送用機器の3業種が株高の流れに乗れず下落した。AI関連の物色が盛り上がる中、傘下アームの決算を受けた急騰を追い風にソフトバンクグループがストップ高。半面、1Qが大幅な減益となったタダノが後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1190/値下がり349。米国でサンディスクが短期間で急騰したことを受けて、キオクシアHDがストップ高比例配分。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株や、フジクラ、古河電工、住友電工など電線株に強い買いが入った。イビデン、三井金属がストップ高、SUMCOがストップ高比例配分と、4月に入って動きが良くなっていた銘柄の一角が派手に上昇。上方修正を発表したDMG森精機が急騰した。
一方、原油価格の大幅下落を受けてINPEXが急落。三井物産、丸紅、双日など商社株の一角が大きく売られた。大型連休の間に為替が何度か大きく円高に振れたことが嫌気され、自動車大手のトヨタとホンダが逆行安。任天堂やOLCなどキャラクタービジネスに強みを持つ銘柄が弱く、特別調査委員会の設置と決算発表の延期を公表したサンリオが急落した。
大型連休明けの日経平均は3000円を超える上昇。日経平均を刺激しやすい銘柄が強かったということもあるが、6万円が通過点になったかのような動きを見せた。短期的には反動売りに注意を払う必要があるが、きょうのような動きが出てくると、売りから入るリスクも強く意識される。きょうストップ高となったキオクシアHDやソフトバンクGが下げたとしても、あって当然の調整と受け止められるだろう。これらへの買いが続くようなら日経平均が65000円を試す展開も期待できる。
あすはトヨタが決算を発表予定。トヨタは今年の安値圏で推移しており、きょうも下落している。トヨタが決算で下げたとしても全体へのネガティブな影響は限定的と推測される一方、決算で強く買われた際には、物色に広がりが出てくることへの期待からポジティブな影響が大きくなる可能性がある。日本株の上昇に弾みをつける役割を果たせるかどうかという点で、あすのトヨタの反応は注目される。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
