23日の日経平均は4日ぶり反落。終値は445円安の59140円。米国株高を受けて買いが先行し、早い時間に上げ幅を400円超に広げて節目の6万円を上回ったが、その後の動きは荒くなった。
前日同様にソフトバンクグループなど日経平均を刺激しやすい銘柄が買われた一方で、値下がり銘柄は非常に多いという構図。6万円を上回った直後に急失速してマイナス圏に沈んだ。いったん切り返したものの再び6万円に迫ったところで改めての売りに押されると、10時台半ば辺りからはマイナス圏が定着した。
59000円を下回り600円を超える下落で前場を終えると、後場のスタート直後には下げ幅を900円超に拡大。4桁安は回避しており、58600円台に入ったところで切り返すと、以降は緩やかに下げ幅を縮めた。400円を超える下落となったものの、59000円は上回って取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で8兆9800億円。業種別では鉱業、不動産、機械などが上昇した一方、空運、非鉄金属、サービスなどが下落した。防衛関連に資金が向かっており、三菱重工業や川崎重工業が大幅上昇。半面、本決算および第1四半期の見通しを発表したディスコは、上昇して始まったものの買いが続かず3%を超える下落となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり340/値下がり1188。ソフトバンクGが3.9%高。9%超上昇する場面もあり、序盤の日経平均6万円超えに大きく貢献した。ルネサス、日立、ソシオネクストなどが地合いの悪い中でも大幅上昇。業績関連のリリースを材料にダイドーリミテッドやキヤノンMJが買いを集めた。スウェーデンの投資会社による買収検討観測が報じられたカカクコムがストップ高となった。
一方、古河電工や住友電工など電線株が大幅安。電線株も属する非鉄金属株が総じて弱く、東邦亜鉛、JX金属、三井金属などが強めに売られた。米IBMの決算が警戒材料となり、NEC、フリー、マネーフォワードなどソフトウェア・SaaS関連の多くが大幅安。傘下のソニー生命で顧客に対する金銭詐欺が発生している疑いがあると報じられたソニーFGが急落した。
本日、グロース市場に新規上場した犬猫生活は、初値が公開価格を上回り、ストップ高で終えた。
日経平均は乱高下して下落で終えた。上昇して始まったものの前日同様に値下がり銘柄が多く、そういった状況で6万円に乗せたことから、高値警戒感が強く意識された。しばらくは一握りの銘柄が買われるだけで日経平均が大きく上昇するといったいびつな動きは発生しづらくなると思われる。
ただ、一時的とはいえ6万円を上回ったことは事実。きょうはさえなかったが、大引け(59140円)は前引け(58952円)を上回っており、パニック的な下げにはならなかった。5日線(59075円、23日時点)を上回って終えており、テクニカルの節目も意識された。6万円に乗せた後の動きが不安定になっただけで、チャートが大きく崩れたわけではない。続落したTOPIX(終値:3716p)も、25日線および75日線(いずれも3678p)近辺で切り返し、ローソク足では下に長いヒゲをつけている。短期的な過熱感が削がれたことで、あすは仕切り直しの買いが入る展開に期待したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
