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【見通し】ロンドン為替見通し=地政学リスクに揺れるユーロ、中東関連のヘッドライン相場が続く

本日のロンドン為替市場でユーロドルは、中東を巡る緊張をにらんだ神経質な展開となりそうだ。米国・イスラエルとイランの軍事衝突の行方が引き続き主材料で、きょうの欧州時間は主要な経済指標が乏しいだけに、市場の視線はヘッドラインとエネルギー価格に集まりやすい。

 市場で意識されるのは、トランプ大統領が「戦争は間もなく終わる可能性がある」と述べた一方、イラン側は強い調子で反発している点である。イスラム革命防衛隊は「戦争の終結を決めるのは我々」とし、米国とイスラエルの攻撃が続けば、この地域からの石油輸出を認めない構えも示した。早期終結期待が相場を支える余地はあるものの、ひとたび情勢がこじれれば「有事のドル買い」が意識されやすく、ユーロドルは不安定な値動きを強いられるだろう。

 原油相場が乱高下しているが、ユーロ相場にとっては天然ガス先物の動きに注意が必要となる。昨日のオランダTTF天然ガス先物(欧州の天然ガス価格の指標)は一時、先週末比30%近く暴騰したものの、一巡後は急速に上げ幅を縮小して約5.8%高で終えた。戦闘終結への思惑が広がり、エネルギー価格の落ち着きとともにユーロが支えられた。ただ、現時点では強気にも弱気にも傾きにくく、見出し一つで相場が振れやすい地合いだ。

 要人発言では、シムカス・リトアニア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁の講演が予定されている。もっとも、きょうも金融政策に関する発言よりも、中東関連の続報やエネルギー市場の反応の方が相場への影響は大きいとみられる。


想定レンジ上限
・ユーロドル、3日高値1.1707ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、昨日レンジの上限から61.8%押し1.1557ドル


(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ