本日のロンドン為替市場では、ユーロドルは手掛かり材料の少ない中でテクニカル主導の展開となるかもしれない。
まず経済指標は、ユーロ圏の12月経常収支や12月建設支出が予定されている程度と少なめ。ユーロドルの視点では、テクニカル面に注目が集まりそうだ。
今月に入り1.19ドル台前半での上値の重さを確認した後はじわじわと上値を切り下げる一方で1.18ドル台前半から半ばに位置する日足・一目均衡表の基準線や転換線が下値を支える動きが続いたが、今週に入り明確に両方の線を下抜けると、昨日は予想より良好な米経済指標を手掛かりとしたドル買いの動きも重しとなって6日以来となる1.17ドル台へ下落した。昨日の下落局面でサポートして意識された6日安値1.1766ドルを割り込むようならば、本日1.1684ドルに位置する雲上限に向けた下押しも想定される。本日も引き続き、米長期金利の動きに注目したい。
要人発言は、チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事のほか、5月末で退任するデギンドスECB副総裁の発言機会が予定されている。金融政策について言及があるか確認しておきたい。
昨日、英FT紙が「ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が来年4月の仏大統領選前に退任することを希望」と報じたことで、次期ECB総裁人事がにわかに注目されている。まだ一度もECB総裁を輩出していないドイツからナーゲル独連銀総裁や、クノット前オランダ中銀総裁がECB総裁となるようだと、タカ派的な金融政策に傾くかもしれない。なお、独出身で有力候補のシュナーベルECB専務理事は昨日、2027年までの任期満了まで職務を全うする意向を示している。他方、前スペイン中銀総裁で国際決済銀行(BIS)の総支配人のデコス氏や、スペイン中銀のエスクリバ総裁がECB総裁となる場合はハト派的な金融政策が見込まれる。とはいえ、ラガルド総裁の任期は来年10月までである点を踏まえると、本人から直接的な言及がなければ、次期ECB総裁人事はいったん小康状態となる事が予想される点には留意したい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:日足・一目均衡表の転換線1.1856ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル:ピボット・サポート2の1.1732ドル
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
