12日の日経平均は4日ぶり反落。終値は10円安の57639円。東京市場が休場の間の米国株は上値が重かったが、寄り付きは200円を超える上昇と強めに始まった。ただ、寄った後の値動きはやや不安定となった。
序盤は上を試す流れとなり、上げ幅を300円超に拡大。節目の58000円を上回ったところでは到達感が出てきて急失速し、下げに転じて前場を終えた。深押しすることはなく、後場に入って早々にプラス圏に浮上すると、再び上げ幅を3桁に拡大。しかし、15時以降は急速に値を消し、小幅な下落で取引を終えた。プライムでは値上がり銘柄が多く、TOPIXは上昇している。
東証プライムの売買代金は概算で9兆9400億円。業種別では鉱業、非鉄金属、電気・ガスなどが上昇した一方、サービス、その他製品、空運などが下落した。前期の着地上振れや今期の増収増益・増配計画が好感されたクボタがが後場に買いを集めてストップ高。半面、前引け終了後に今期の営業赤字見通しと無配転落を発表した東洋エンジニアリングがストップ安。後場の取引時間は売りが殺到して値が付かなかった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1058/値下がり503。引け後に決算発表を控えたキオクシアが、米サンディスク株の急騰を追い風に12.4%高。ソフトバンクグループも決算発表を前に買いを集めた。上方修正や期末配当見通しの引き上げを発表したJX金属がストップ高。UACJも上方修正や増配を発表してストップ高まで買われており、三井金属や大阪チタニウムなど非鉄金属セクターの銘柄に資金が向かった。資生堂やノーリツが決算を材料に急騰した。
一方、アドバンテストやディスコなど半導体株の一角が軟調。IHI、川崎重工、三菱重工の防衛大手3社の弱さが目立った。ソフトウェア関連が嫌われており、NEC、富士通、オービックなどが大幅安。決算が失望を誘ったジャパンインベストメントアドバイザーやSUMCOが急落した。
日経平均は小幅な下落。ただ、指数がプラス圏とマイナス圏を行き来する中でもプライム全体では値上がり銘柄が多く、リスク選好ムードの強い地合いは続いた。日本株の水準が切り上がる中でも、決算が好感された銘柄は上に値幅が出ている。決算発表は来週月曜の16日で概ね出そろうだけに、来週の中盤以降は個別の材料が少なくなる。それを見越してあすは利益確定売りが出てくるかもしれないが、下げれば押し目を待っていた投資家の買いが入るだろう。きょうもプラスで終えたTOPIX(12日終値:3882.16p)は、4000pの節目が射程圏内に入ってきた。物色の裾野が広がってきているだけに、TOPIXがあすも高値を更新できるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
