22日の日経平均は6日ぶり大幅反発。終値は914円高の53688円。グリーンランドを巡る米国と欧州の対立激化に対する警戒が和らぎ、米国株にも強い動きが見られたことを好感して、500円超上昇して始まった。寄り付き近辺で1時間程度もみ合った後は上げ幅を広げる展開。半導体株買いが盛り上がり、53500円の節目を超えた辺りからは上昇に弾みがついた。高いところでは53900円台に乗せて上げ幅を1100円超に拡大。終盤にはやや値を消したものの、900円を超える上昇で取引を終えた。新興銘柄は株高の流れに乗れておらず、グロース250指数は下落かつ、安値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で7兆2100億円。業種別ではガラス・土石、情報・通信、金属製品などが上昇した一方、小売、その他製品、保険などが下落した。大型グロース株優位の地合いの中、ソフトバンクグループが人気化して11.6%高。半面、レアアースを使わない製品を開発している企業として直近で賑わった第一稀元素化学工業やミツバが急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1298/値下がり268。SCREENが9.6%高、キオクシアが8.5%高、レーザーテックが5.8%高、アドバンテストが5.0%高と半導体株が大賑わい。決算が好感されたディスコはストップ高(17.1%高)となった。米インテル株の上昇を手がかりにイビデンが大幅上昇。証券会社のリポートを材料にTOTOやレゾナックが買いを集めた。3Q累計の決算速報値が好感されたいちよし証券が後場に入って急伸した。
一方、グリーンランドを巡る地政学リスクが後退したことから、三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社が象徴的に売り込まれた。東邦亜鉛、住友鉱山、JX金属など直近で買われていた非鉄株が大幅安。NECや富士通など電機株の一角が弱かった。柏崎刈羽原発の稼働作業中断が伝わった東電HDが3%を超える下落となった。
日経平均は大幅高。高く始まった後も買いが続き、上げ幅を4桁に広げる場面もあった。半導体株の貢献度がかなり大きかっただけに、あすは物色に広がりが出てくるかどうかが注目される。投資家の関心が半導体株にしか向かわないような状況になると、指数の値動きは不安定となりやすい。
あすは日銀金融政策決定会合の結果が公表されるほか、通常国会が召集されて衆議院が解散される予定。日銀会合は今回は政策変更はないとみられており、波乱の可能性は低い。政局の方も既に解散を材料に大きく動いているだけに。あす上がるか下がるかは今晩の米国株次第となりそう。また、大きく下げた後に大きく戻しただけに、楽観・悲観どちらにも傾きづらいと考える。きょうの大幅高で5日線(53394円、22日時点)を上に抜けてきただけに、同水準より上で週を終えることができるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
