本日の欧州タイムでのユーロは12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値に注目。予想は前年比で+2.0%、同コアが+2.4%と前月とほぼ同水準が見込まれている。ユーロ圏のインフレ率が欧州中央銀行(ECB)の目標となる2%近辺での推移が続いていることや、ユーロ圏全体での景気の底堅さから、ECBは昨年12月に4会合連続で政策金利の据え置きを決定した。今のところ、市場では年末まで政策金利の変更はないとの見方が強い。昨日に発表された、ドイツの12月消費者物価指数(CPI、EU基準)速報値は前年比+2.0%と前月の+2.6%から伸びが鈍化した。予想以上に伸びが鈍化し、政策当局者はインフレを抑え込めたとの認識を示し、市場ではECBの金利据え置きの規定路線を後押しする結果となったとの見方が強い。
本日、12月HICP速報値のほかにもユーロ圏ではドイツの11月小売売上高・12月雇用統計やフランスの12月消費者信頼感指数などの発表が予定されているが、ユーロの動意につながる可能性は低い。ユーロ圏のHICPを見極めた後は、米国の12月ADP雇用統計、11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数や12月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数などの米指標に視線が向けられそうだ。
なお、米ホワイトハウスは昨日にトランプ大統領と顧問らがデンマーク自治領グリーンランド取得の選択肢について協議しており、目標達成に向けた米軍の活用は「常に選択肢の一つ」と明らかにしている。これに対し、デンマークやイギリス、フランスなどヨーロッパの7カ国は共同声明を発表し、「グリーンランドとデンマークの問題を判断するのは住民だけだ」と強調した。米・中・露など超大国を中心とした国際的な地政学リスクの高まりには警戒が必要か。
・想定レンジ上限
ユーロドルは2日高値1.1765ドル。
ユーロ円は5日高値184.06円。
・想定レンジ下限
ユーロドルは日足一目・雲の上限1.1645ドル。
ユーロ円は日足一目・基準線182.51円。
(金)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
