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【見通し】株式明日の戦略-大幅安も5万円は上回る この先は米国で重要指標の発表が相次ぐ

15日の日経平均は大幅反落。終値は668円安の50168円。米国でAI関連銘柄が軒並み大幅安となったことを受けて、寄り付きから400円を超える下落。ソフトバンクグループや半導体株が強く売り込まれた。一方、AI関連以外には買いが入っており、値上がり銘柄は多かった。指数は序盤で大きく水準を切り下げた後は、幾分戻しては売り直されるといった動きを繰り返した。後場には下げ幅を800円超に広げて節目の5万円を割り込む場面があった。終値では5万円を上回ったものの、600円を超える下落。TOPIXはプラス圏とマイナス圏を行き来したが、終値ではプラスを確保した。グロース250指数が1.7%高と非常に強い動きを見せた。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆1100億円。業種別では陸運、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、非鉄金属、鉄鋼、電気機器などが下落した。今期の大幅増益見通しが好感されたエイチ・アイ・エスが急伸。半面、直近上場のHUMAN MADEは3Q決算を発表して小高く始まったものの、マイナス転換から下げ幅を広げて2桁の下落率となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1218/値下がり346。12月に入って売りに押されていたイオンが、証券会社の目標株価引き上げを受けて7%を超える上昇。決算を材料に神戸物産や丹青社が急伸した。メディア報道から今週の日銀会合で利上げが実施されるとの見方が一段と強まり、三菱UFJや三井住友など銀行株が軒並み高。JR東日本やJR東海が年初来高値を更新するなど、鉄道株の動きが良かった。ウォルト・ディズニー・ジャパンとの取引契約締結を発表したcolyは、場中は値が付かずストップ高比例配分となった。

 一方、ソフトバンクGが6%安。アドバンテスト、キオクシア、ソシオネクストなど半導体株の多くが大きく売られた。AI関連が嫌われる中、フジクラや古河電工など電線株も大幅安。TDKや村田製作所なども弱く、ハイテク株の手がけづらさが意識された。日本製鉄は中長期経営計画を公表したが、5年間で6兆円規模の投資額が過大と受け止められたか株価の反応は厳しく、4%を超える下落となった。

 本日、グロース市場に新規上場したAlbaLink(アルバリンク)は、高い初値をつけたものの、終値は初値を下回った。

 日経平均は大幅安。プライムでは値上がり銘柄がかなり多かったが、AI関連の弱さが響いて指数は下値模索が続いた。12日の米国市場でAI関連がかなり弱い動きを見せただけに、米国株の動きが変わってこないとソフトバンクグループや半導体株には買いが入りづらい。

 ただ、米国では16日に11月雇用統計、18日には11月消費者物価指数が発表予定。これらが利下げ期待を高める結果となればAI関連の反転材料となるが、そうならない可能性もある。目先の米国株は方向感が定まらないと思われる。

 米国に多くを期待できない中で、日経平均が大崩れを回避できるかが焦点となる。TOPIXはきょうも史上最高値を更新したが、日経平均の弱い動きが続いた場合にはその影響を受けることになるだろう。きょうの日経平均は安値が49965円までで、5万円を割り込んだところではすかさず買いが入った。あすも終値で5万円を上回ることができるかに注目したい。


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ