11日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで続伸か。米連邦準備理事会(FRB)は10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りに0.25%の利下げを決めたほか、短期国債の買い入れを始める方針を示したことで短期金利が低下しており、運用リスクを取りやすくなりそうだ。
パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で先行きの利下げを否定しなかったことも好感されるだろう。FOMCメンバーの金利予想(ドットプロット)では来年1回の利下げ見通しが示されたが、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウオッチ・ツールの来年2回の利下げ確率は71%となり、市場では年2回の利下げが期待された。
10日のNY株式相場はダウ平均が3営業日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が香港終値を上回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
