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【見通し】株式明日の戦略-4日続伸で週間では4桁の上昇、来週は米利下げ期待を背景に堅調か

28日の日経平均は4日続伸。終値は86円高の50253円。米国が感謝祭により休場で材料難の中、小高く始まった後は方向感に欠ける動きが続いた。大型ハイテク株がさえない動きとなった一方、プライムでは値上がり銘柄が多く、強弱感が交錯。ただ、下げ幅を3桁に広げても節目の5万円を下回るとすかさず押し目買いが入るなど、下値は堅かった。前引けは22円安(50144円)と小幅な下落。後場はマイナス圏でしばらくもみ合った後、14時辺りからはプラス圏が定着した。プラス転換しても前日終値近辺でのもみ合いが長く続いたが、終盤の動きが良く、高値圏で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆7000億円。業種別では鉄鋼、その他金融、パルプ・紙などが上昇した一方、空運、陸運、小売などが下落した。きのう新規上場したHUMAN MADEが、買いを集めて10%を超える上昇。半面、通期の利益見通しを大幅に引き下げたデータセクションが後場に荒い動きとなり、一時ストップ安となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1149/値下がり403。証券会社の新規カバレッジが入った三井E&Sが全市場の売買代金3位となる大商いで10.9%高。主力どころではキオクシアや古河電工に強い動きが見られた。証券会社が投資評価を引き上げたオークマや、プライム市場への変更を発表した弁護士ドットコムが急伸。中期経営計画の基本方針公表や期末配当見通しの引き上げが好感された中越パルプが13.4%高と急騰した。

 一方、東京エレクトロン、SCREEN、ソシオネクストなど半導体株の多くが軟調。ソフトバンクGも小幅ではあるが下落した。証券会社が投資判断を引き下げたJX金属が5%を超える下落。良品計画、イオン、神戸物産など小売の一角が弱かった。

 日経平均は4日続伸。売り買いの材料が少ない中、前場では下を試したものの5万円割れで売りが一巡した。指数が下げていた場面でもプライムでは値上がり銘柄が多く、売り方には分が悪い地合いが醸成された。今週は週間では約1628円の上昇。前の週は約1750円の下落となり、4桁下落となる日も2営業日あった。その翌週に戻り売りをこなして、週末まで買いが続いたことは心強い。前の週の下げ分の大半を取り戻しているだけに、来週は5万円を割り込むことなく推移して下値を固めることができるかに注目したい。


【来週の見通し】
 堅調か。12月相場に突入するが、翌週9日~10日にFOMCが控えており、米国の利下げに対する期待が高い状態が続くと予想する。12月第1週ではあるが、米雇用統計の発表はこの週ではなく12月16日の予定だけに、週末に向けてもそれほど警戒感は高まらないと思われる。米国では雇用統計は出ないものの経済指標の発表が多く、米国株の動向に一喜一憂することにはなりそう。ただ、その米国株が利下げ期待を背景に買いが入りやすくなると見込まれるだけに、日本株も歩調を合わせて水準を切り上げる公算が大きい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ