18日の香港市場は軟調か。市場では米連邦準備理事会(FRB)の年内利下げ観測が後退しているほか、AIへの過剰投資に対する警戒感もくすぶっており、AIや半導体など関連銘柄に売りが広がる可能性もある。また、米国では10月28-29日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されるほか、20日には9月の米雇用統計が発表されるとあって、様子見ムードも強まりそうだ。
一方、中国当局による景気対策への期待は強いほか、企業の決算発表などを材料に個別物色の動きが予想される。18日は小米集団(01810)や百度(09888)、ウェイボー(09898)などが7-9月期決算の発表を予定している。
17日のNY株式相場は下落。バークシャー・ハサウェイの取得が明らかになったアルファベットが3%超上昇したものの、水曜日引け後に決算発表を控えるエヌビディアが一時3%超下落したことや、政府閉鎖により発表されなかった米9月雇用統計が木曜日に公表されると労働省が発表したことで、重要指標の発表を控えた様子見姿勢も強まった。10月3日に発表予定だった9月雇用統計は、政府再開後初めての重要指標の発表となる。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、美団(03690)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、HSBC(00005)などが香港終値を下回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
