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【見通し】NY為替見通し=円売りの調整も浅く来月は年初来高値更新か、米PCE発表も延期

NY時間の為替市場でドル円は、引き続き堅調地合いを維持するか。東京時間には東京都区部CPIの上昇や片山財務相の円安けん制発言などで153.65円まで下押したものの、ドル買い・円売りトレンドが急変するような下げ幅でもなかった。日米からより強い円安けん制などが出ない限りは、週末を前にしても円安地合いは継続しそうだ。

 片山財務相は今年の3月に円安による輸入物価を懸念していたが、いざ財務相に就任すると円安が与える物価上昇の悪影響を失念したようだ。日米財務相会談後に米国財務省から「為替レートの過度な変動を防ぐ上で、健全な金融政策の策定とコミュニケーションが果たす重要な役割を強調した」と、円安の流れを止める絶好のチャンスボールがパスされたのにもかかわらず、片山氏は米国側を気にしすぎたのか、会議の内容を失念したのか定かではないが、為替については議論をしなかったと記者に応えてしまった。

 ただ、昨日黒田前日銀総裁がドル円は120円に向かう可能性を示唆したように、識者の中では米国もドル高による貿易不均衡拡大を懸念していることを指摘している。しかし、円安けん制がこの程度で終わる場合は、来月には年初来高値の158円後半まで円安が進む可能性もありそうだ。

 本日も米国の政府機関閉鎖が継続されていることで、本来であれば重要インフレ指標の一つであった個人消費支出(PCE)デフレーターの発表も延期されている。よって、市場を動意づけるのはトランプ米大統領をはじめ米政府要人の発言や、ハマック米クリーブランド連銀総裁やボスティック米アトランタ連銀総裁の講演内容などになりそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、節目の155.00円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、これまでの日通し安値153.65円。


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ