今週のNY市場はメガキャップの決算発表と金融政策に注目。先週はダウ平均が2.20%高、S&P500が1.92%高、ナスダック総合が2.31%高とそろって2週続伸。米中貿易摩擦懸念が和らいだことや、米9月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことで利下げ期待が高まったことが支援となった。主要3指数はそろって取引時間中と終値の史上最高値を更新し、ダウ平均は終値で初めて47000ドルを上回った。月初来ではダウ平均が1.74%高、S&P500が1.54%高とともに6カ月続伸ペースとなり、ナスダック総合は2.40%高と7カ月続伸ペースとなった。
今週は10月最終週となるが、メガキャップの決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となる。決算発表はS&P500採用の170銘柄以上が発表予定で、中でもアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズのマグニフィセント・セブンの5銘柄が決算を発表する。時価総額でS&P500の約25%を占めるメガキャップの決算実績やガイダンスに要注目となる。金融政策では28-29日開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。今会合では0.25%の利下げが確実視されているほか、12月FOMCでも0.25%の利下げが見込まれており、年内の利下げ見通しを巡りパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に要注目となる。また、今週はトランプ米大統領と中国習国家主席の会談も予定されており通商問題を巡る米中協議が注目されるほか、長期化する政府機関の一部閉鎖の解消の可否もポイントとなりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは10月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は寄り前にエレクトロニック・アーツ、キューリグ・ドクター・ペッパー、引け後にニューコア、NXPセミコンダクターズ、ウェルタワー、ウエイスト・マネジメントなどが発表予定。(執筆:10月27日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
