21日の日経平均は続伸。終値は130円高の49316円。
値上がり率上位では、前期営業利益の下方修正で前日急落したアンビスHDが急反発したほか、データセンター向けドリル需要の好調を背景にユニオンツールが大幅続伸となった。ディー・エヌ・エーやアシックスなどの上昇も目立った。一方、値下がり率上位では、直近上昇した古野電気が大幅安となったほか、Link-Uグループは急騰後の反動安が続いた。国内証券が投資判断を引き下げたJCRファーマが軟調に推移した。
21日の日経平均は前場で上昇が一服し、後場は序盤から上げ幅を縮小した。高市首相誕生を前に材料出尽くしを見越した先物売りが関係した可能性があるが、下値では買い戻しが入りマイナス拡大とはならなかった点は目先の上値余地が残っている印象だ。今晩の米国市場が大幅高で戻ってくれば、引き続き5万円超えが試されるシナリオだろう。
一方、目先のイベント通過に加え一時的に材料難となり、先物主導のモメンタムはやや減速する可能性がある。上昇トレンドが継続する中でも驚くほどの過熱感はないが、日経平均の25日線からの上方かい離率は6.1%程度に拡大している。ただ、TOPIXは2%台のかい離に過ぎず、値がさハイテク株以外の物色や、今月に入って軟調な銀行・保険などの金融セクターが注目されそうだ。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
