NYタイムは、米長期金利の動向などをにらみつつの神経質な展開が想定される。ドル円は自民党と日本維新の会など野党との連立政権に関する話し合いの行方をにらんだ円相場の動向次第の面もあるが、注目の自民党と日本維新の会の協議が明日継続されることになったことから、この面ではいったん様子見となりそう。
よって景気や株価をにらんだ米金利の動きに左右されそうだが、欧州入りにかけて時間外取引の米10年債利回りが昨日NY引けの水準を上回った局面でドル買い・円売りが進む場面もあった。米株先物も現時点でプラス推移となっていることから、リスク選好を意識した円安・ドル高方向へどの程度戻せるかを見定めることになるか。
NY入りにかけた21時30分発表予定の10月分の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(市場予想:10.0、前回9月:23.2)は普段必ずしも為替の大きな動意につながる材料とは限らない。しかし米景気の行方が重要な焦点となっている局面でもあり、内容には一応留意したい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、9日安値152.14円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、7日安値150.24円
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
