14日の香港市場はもみ合う展開か。トランプ大統領は自身のSNSに「中国のことは心配しなくて大丈夫だ」などと投稿し、ベッセント米財務長官も13日朝の米FOXビジネスのインタビューで、調整中の米中首脳会談が予定通り行われるとの認識を示した。強まっていた米中対立への警戒感が和らぎ、前日の米株式市場は上昇した。香港市場でハンセン指数は前日に約1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻しが下値を支えるだろう。
ただ、米中関係を巡る不透明感が依然残っているほか、中国本土では14日に物価統計の発表が予定されており、様子見気分が上値を抑える可能性がある。
13日のNY市場でダウ平均は587米ドル高と反発した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発。米中貿易摩擦懸念が和らいだほか、オープンAIとの提携が好感されたブロードコムが10%近く上昇し、エヌビディア、オラクルなどの人工知能(AI)関連株も軒並み大幅高となったことが相場を押し上げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が香港終値を下回った半面、国際金融株のHSBC(00005)が上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
