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【見通し】株式明日の戦略-大幅高で史上最高値を更新、休場明けも半導体株が注目を集めるか

22日の日経平均は大幅反発。終値は447円高の45493円。米国株高を好感して150円近く上昇して始まると、寄り付きを安値に上げ幅を拡大。レーザーテックなど半導体株に強い動きが見られたほか、19日の後場に大きく下げたファーストリテイリングに見直し買いが入ったことなどから、全体でも楽観ムードが強まった。

 序盤で上げ幅を600円超に広げた後は値動きが落ち着いたが、しばらくは高い位置をキープ。前引け近辺から後場のスタート直後には700円超上昇する場面もあった。45700円台に乗せたところで買いが一巡し、13時以降は緩やかに上げ幅を縮小。後場の安値圏で取引を終えたものの400円を超える超える上昇となり、9月18日の終値45303円を上回って史上最高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆3100億円。業種別では電気機器、石油・石炭、化学などが上昇した一方、海運、情報・通信、医薬品などが下落した。上述のレーザーテックが10.5%高と派手に上昇しており、節目の2万円を大きく上回って年初来高値を更新した。半面、ソフトバンクグループが後場に下方向への勢いを強めて2%を超える下落となった。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり928/値下がり630。レーザーテック以外にも東京エレクトロンやアドバンテストなど主力の半導体株が大幅上昇。「iPhone17」の増産観測が伝わり、村田製作所、太陽誘電、TDKなど電子部品株に資金が向かった。電子部品事業の分社化検討に関するリリースが好感されたオムロンが6.4%高。証券会社が投資判断を引き上げたわらべや日洋が急伸した。

 一方、東電HDが3%を超える下落。日本郵船など海運大手3社がそろって売りに押された。内需の一角が弱く、大成建設、鹿島建設などゼネコン株が全般軟調。証券会社がレーティングを引き下げたSANKYOが急落した。

 日経平均は大幅反発。日銀会合の結果発表で乱高下した19日の下げ分(257円安)をあっさり取り戻した。19日も一時800円超下げたところから値を戻していたが、間を置かず大きく上昇したことで日銀に対する過度な警戒はいったん後退するだろう。あすは秋分の日により休場で、水曜24日に2日分の米国株の動きを消化する。米国で23日の引け後に半導体大手のマイクロン・テクノロジーが決算発表を予定しているため、時間外の反応が大きくなった場合には国内半導体株を大きく刺激する可能性がある。今の半導体株は好材料があれば素直に買いが入るであろうし、悪材料が出てきて下げたとしても押し目は拾われやすい。休場明けも半導体株の活況な売買が見込まれる中、指数の46000円乗せが見られるかに注目したい。

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ