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【見通し】NY為替見通し=プラザ合意40周年、欧米英の高官やトランプ米大統領の発言に要注目か

本日のNY為替市場のドル円は、プラザ合意40周年を迎える中、重要な経済指標の発表がないことで、欧米英金融当局の高官の講演を見極めつつ、トランプ米大統領の突発的な発言には警戒しておきたい。

 またベッセント米財務長官が次期FRB議長候補に対する面接を行っており、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 本日は、欧州中央銀行(ECB)のレーンECB専務理事、ナーゲル独連銀総裁、イングランド銀行のベイリーBOE総裁、ピル英MPC委員、米連邦準備理事会(FRB)のウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、ムサレム米セントルイス連銀総裁、ハマック米クリーブランド連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ミランFRB暫定理事らの講演が予定されている。

 先週までの欧米英の中銀の金融政策決定を受けて、今後の金融政策への見解に注目しておきたい。

 欧州中央銀行(ECB)理事会では、利下げサイクルの停止が打ち出され、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)は7対2で据え置きが決定され、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ミランFRB暫定理事が0.50%の利下げを主張したものの、0.25%の利下げが決定されている。

ピル英MPC委員は、今月の政策金利が据え置かれた中銀会合で賛成票を投じた7名の一人だが、量的引き締め(QT)ペースを緩めることへの決定は、年間の国債売却額を1000億ポンドで維持すべきと反対していた。また、インフレの高止まりリスクも指摘し続けており、本日の講演でもタカ派的な見解が予想される。

 また、本日は、プラザ合意(1985年9月22日)40周年を迎えるが、トランプ関税にも関わらず、米国の対外貿易赤字が減少していないことで、トランプ米大統領によるドル高是正に関する言及には警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ドル円の上値目処(めど)は、149.14円(9/3高値)
・ユーロドル、19日高値1.1793ドル
・ポンドドル、日足一目均衡表・基準線1.3530ドル

想定レンジ下限
・ドル円の下値目処(めど)は、146.94円(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロドル、11日安値1.1662ドル
・ポンドドル、8月22日安値1.3391ドル

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ