本日のロンドン時間におけるユーロドルは、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)およびパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容を再評価する展開が見込まれる。また、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁や複数のECBメンバーの講演も複数予定されており、金利やインフレ見通しに関する発言が相場材料となる可能性がありそうだ。
今回のFOMC金利見通しでは、年内残り2回の会合(10月・12月)での連続利下げが示唆された。これを受けてドル売りが進行し、ユーロドルは一時2021年6月以来の高値となる1.1919ドルを記録した。しかし、米長期金利が反転上昇に転じるとドル買い戻しが加速し、ユーロドルは1.18ドル手前まで押し戻されてNY市場を終えている。
トランプ米政権による圧力や弱い雇用データを受け、市場は0.25%の利下げおよび金利見通しを概ね織り込んでいた。加えて、パウエル議長が関税によるインフレ圧力に言及し、追加利下げについて「会合ごとに判断」と慎重な姿勢を示した。こちらが、金利およびドルの反転要因となった可能性がある。ここからは、欧州勢による評価が注視される。
一方でポンドドルは、日本時間20時に予定される英中銀(BOE)の政策金利発表および金融政策委員会(MPC)議事要旨の内容が焦点となる。政策金利は4.00%での据え置きが市場コンセンサスであり、インフレ率の高止まりを背景にサプライズは限定的と見られる。注目点は、前回会合で意見が分かれた委員の投票行動および議事要旨の内容。MPC内で見解の相違が鮮明となれば、今後の利下げ観測に対する不透明感が強まる可能性がある。
想定レンジ上限
・ユーロドル、ピボット・レジスタンス1の1.1885ドル
・ポンドドル、ピボット・レジスタンス1の1.3695ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.1747ドル
・ポンドドル、日足一目均衡表・基準線1.3530ドル
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
