NY時間の為替市場はドルの上値が限定的になるだろうが、米連邦公開市場委員(FOMC)の結果次第で大相場になるリスクにも備えておきたい。
FOMCではトランプ米大統領による大幅利下げ圧力はあるものの、25ベーシスポイント(bp)の引き下げ予想がコンセンサス。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では25bp引き下げの折り込み度が96%になっている。市場予想を超える利下げ幅(もしくは据え置き)になった場合は、大きな値動きになることは間違いないだろう。ただ、予想通りの利下げ幅となった場合でも、今回は四半期に一度の経済・金利見通し(ドットプロット)も発表されることで、この結果次第で市場が動意づくことになる。
上述の「フェドウオッチ」では、10月に更に25bp引き下げ(FF金利誘導目標を3.75-4.00%)予想が約75%となっている。また、年末12月は9・10月に続いて25bp引き下げ(FF金利誘導目は3.50-3.75%)予想が69.5%になっている。
6月のFOMCで公表されたドットプロットでは、2025年末時点の中央値が3.875%で据え置かれ、年内の利下げ回数が2回と前回の想定が維持されたが、「フェドウオッチ」ではすでに中央値も引き下げ回数も先取りをしている状態だ。今回のドットプロットが「フェドウオッチ」に則した結果になるのか、それよりも利下げに慎重になるのかなどで市場が動意づくことになりそうだ。
更に今回注目されるのは、トランプ米大統領により解任を言い渡されたクック米連邦準備理事会(FRB)理事が、連邦控訴裁が判決を認めなかったことでFOMCに参加すること。また、15日に米上院で急遽承認されたトランプ米大統領の刺客のミラン氏がFRB理事として同様にFOMCに参加すること。クック理事が利下げに賛同するのか、ミラン理事は50bp以上の利下げを主張するのかが注目される。また、トランプ米大統領から度々非難されているパウエルFRB議長の会見も相場を動意づけることになるだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、昨日欧米時間の高値147.26円。その上は昨日も上値の重しになった日足一目均衡表・基準線147.68円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値は、先月14日安値で本日のこれまでの安値でもある146.21円。その下は7月10日安値145.76円。
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
