東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックは上昇した。ダウ平均は220ドル安の45490ドルで取引を終えた。8月生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回り、長期金利が低下。オラクルが急騰したほか、エヌビディアなど半導体に強い動きが見られた。一方、全体では翌日の8月消費者物価指数(CPI)を前に様子見指数が強く、上値が重かった。ドル円は足元147円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに30円高の43900円で取引を終えた。
日本株はオラクル株の上昇をきのうの時間外の動きで先んじて織り込んでいるが、PPIを受けて米長期金利が低下したことから、CPIも金利低下要因になるとの期待が高まる。そういった期待を背景に、生成AI関連を中心にグロース株に資金が向かう公算が大きい。米金利が低下した割には為替市場でそれほど円高(ドル安)が進んでいないことも安心材料。日経平均とTOPIXはともにきのう史上最高値を更新しており、センチメントの改善が見込まれる中で下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは43700-44150円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
