10日の香港市場は前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。米労働省統計局が年次改定で、2025年3月まで1年間の雇用者数を市場予想レンジの上限近くに下方修正すると公表した。米連邦準備理事会(FRB)による複数回の利下げ観測が広がるだろう。ハンセン指数が心理的節目である26000ポイントを試す展開が予想される。
ただ、買い一巡後は上値が重い相場となりそうだ。10-11日にFRBの景気判断指標となる8月の米卸売物価指数(PPI)と米消費者物価指数(CPI)が相次いで発表される。米利下げの継続性を見極めたいとして様子見ムードが次第に強まる可能性がある。また、中国国家統計局がきょう午前に発表する8月のPPIとCPIも注目の材料となる。
9日のNY株式相場はダウ平均など主要株価指数がそろって続伸し、終値ベースの史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融株のHSBC(00005)や、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
