読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

【見通し】株式明日の戦略-43000円台を回復して週間でもプラス、来週は不安定な地合いが続くか

5日の日経平均は大幅続伸。終値は438円高の43018円。米長期金利の低下や米国株高を好感して、寄り付きから400円を超える上昇。開始早々に43000円を上回り、43200円台まで駆け上がった。600円超上昇したところで買いは一巡し、9時台半ば辺りからは上げ幅を縮める流れがしばらく続いた。しかし、後場に入って42700円台に入ったところで盛り返すと、終盤にかけては改めて上を試しにいく展開。終値で43000円を上回った。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆5500億円。業種別では精密機器、鉄鋼、ゴム製品などが上昇した一方、空運、石油・石炭、倉庫・運輸などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げた住友ファーマが急騰。半面、1Qが大幅な営業減益となったロック・フィールドが大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1087/値下がり469。レーザーテックやアドバンテストなど半導体株の一角が大幅上昇。売買代金上位銘柄では、ニデック、古河電工、良品計画などの動きが良かった。キオクシアが商いを伴って16.7%高と急騰。証券会社のリポートを材料にユニプレスやエクセディが買われたほか、上期の見通しを引き上げたミライアルが急伸した。

 一方、サンリオが2%を超える下落。任天堂、ソニーG、コナミG、バンナムなどゲーム株に下落銘柄が多かった。大成建設や鹿島など建設株が全般軟調。ユーロ円建てCBを発行すると発表したAZ-COM丸和が急落した。大阪チタニウムなど直近で急騰した銘柄が値を崩しており、日本ヒュームはストップ安となった。

 日経平均は大幅高。水曜に42000円を割り込んだが、金曜には43000円を上回った。場中にいったん萎んだにもかかわらず、後場に43000円に向けて上げ幅を広げた動きは強い。序盤では上に値幅が出た割にプライムでは値下がり銘柄が多かったが、終わってみれば値上がり銘柄が1000を超えている。

 今週はソフトバンクGやアドバンテストに翻弄されたが、来週も日本株が翌週の中銀イベントを前に様子見かつ薄商いとなった場合には、これらの銘柄に値幅を求めた資金が向かう可能性がある。イベント待ちの中で指数寄与度の大きい銘柄の振れ幅が大きくなった場合、日経平均は無駄に値幅が出ることも想定される。上げに浮かれず下げに怯えずのスタンスで、落ち着いた行動を心がけたい。


【来週の見通し】
 不安定か。翌週を見渡すと月曜15日が敬老の日により休場で、16~17日にFOMC、18~19日に日銀金融政策決定会合が開催される。三連休や中央銀行イベントを前に、全体的には売買手控えムードが強まると思われる。11日の米8月消費者物価指数の注目度が高く、この日に欧州ではECB理事会も開催されるが、これらを東京市場で消化するのは金曜12日。週初に米8月雇用統計の結果を消化した後は、金曜まで様子見姿勢が強まりそう。米CPIが弱い結果となれば9月利下げの確度は高まるが、現時点でも織り込みは相当程度進んでいる。米国が利下げ期待から堅調に推移すればその恩恵は受けるとみるが、不穏な動きが出てくればリスク回避や利益確定目的の売りは出やすく、週を通して強弱感が交錯し続けると予想する。

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ