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【見通し】株式明日の戦略-主力銘柄が買われて大幅高、あすも生成AI関連に要注目

4日の日経平均は大幅反発。終値は641円高の42580円。米国株は3指数がまちまちとなったが、ナスダックの動きが良かったことや、欧米で長期金利が低下したことを好感して3桁上昇スタート。節目の42000円を上回った。足元で大きく売られていたソフトバンクグループが強く買われたことで投資家心理が強気に傾き、主力大型株が上昇を先導。早い時間に42400円台まで水準を切り上げた。プライムでは序盤は値下がり銘柄の方が多かったものの、値上がりに転じる銘柄が増えて、次第に幅広い業種に資金が向かった。高値圏で前場を終えると、後場には42500円を突破。42600円台に乗せる場面もあり、600円を超える上昇で取引を終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で4兆3200億円。業種別では銀行、非鉄金属、保険などが上昇した一方、鉱業、ゴム製品、化学などが下落した。ソフトバンクグループが後場にも上げ幅を広げるなど終日強い動きを見せており、6%を超える上昇。半面、第三者委員会の設置を発表したニデックがストップ安まで売られており、値幅が出る中で売買代金は全市場で3位と商いも膨らんだ。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1126/値下がり437。フジクラが商いを伴って5%を超える上昇。電線株ではリリースのあったSWCCの動きも良かった。ソフトバンクG同様に今週の動きがさえなかったアドバンテストが4.7%高。三菱UFJや三井住友など銀行株や、東電HDなど、きのうの下げが大きかった銘柄に見直し買いが入った。子会社の事業譲渡を発表したPHCHDが急伸。日本ヒュームが急騰し、日本鋳鉄管がストップ高となるなど、上下水道に関連する銘柄が人気化した。

 一方、通期の営業利益見通しを引き下げた積水ハウスが小幅ながら下落。横浜ゴムやTOYOTIREなど、きのうの動きが良かったタイヤ株が売りに押された。きのう決算で急騰した内田洋行は6%を超える下落。キーエンスが大型株主導の株高の流れに乗りきれず、2%台の下落となった。

 日経平均は大幅高。水曜までのうっぷんを晴らすかのように派手に上昇した。25日線(42243円、4日時点、以下同じ)、5日線(42347円)、42500円など、戻り局面で抵抗となりそうな水準はいくつかあったが、これらをまとめて上回っている。きょう大崩れしてしまうと見切り売りが加速しそうであっただけに、大幅高となったことはポジティブ。しかも、ソフトバンクG、フジクラ、アドバンテストなど、生成AI関連が強い動きを見せた。きのうまで3日続落していたソフトバンクGが連日で上昇するようなら、これらに対する警戒感が和らぐことで投資家心理の一段の改善が見込まれる。あすは米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まると思われるが、きょうの大幅高を受けて売り急ぎは抑制されるだろう。流れが良くなりつつあるだけに、42500円より上で推移できるかに注目したい。

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ