本日のNY為替市場のドル円は、明日発表される米国7月PCEデフレーターを控えて、米国の4-6月期米GDP改定値や雇用指標などを見極めていく展開となる。
また、トランプ米大統領によるクックFRB理事解任騒動に関するヘッドラインや次期FRB議長の人選に関するヘッドラインにも警戒しておきたい。
次期FRB議長候補(11名程度)の人選を担当しているベッセント米財務長官は、昨日、「トランプ米大統領には次期FRB議長候補3-4名を提示する」意向を示していた。
4-6月期米GDP改定値は前期比年率+3.1%と予想されているが、コアPCE(改定値、予想:前期比+2.6%)とともに見極めることになる。
前週分の米新規失業保険申請件数の予想は23.0万件、8月の雇用統計の調査対象週(12日週)の失業保険継続受給者数の予想は197.0万人となっており、8月の雇用統計を占う意味で要注目となる。
先日発表された8月の消費者信頼感指数での労働市場格差指数は、8カ月連続して雇用情勢の悪化傾向を示していたことで、トランプ政権の関税政策や移民政策による悪影響が警戒されつつある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.39円(日足一目均衡表・基準線)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、146.73円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
