26日の香港市場は反落スタートか。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に前日の香港市場でハンセン指数が大幅に続伸し、終値ベースで2021年10月26日以来およそ3年10カ月ぶりの高値を更新した後とあって、高値警戒感から利益確定売りが先行すると予想する。また、FRBのパウエル議長は22日の講演で利下げを再開する方針を示唆したものの、金融政策はデータ次第だと従来の姿勢を維持している。今週は金曜日にFRBがインフレ指標として注視する7月個人消費支出(PCE)価格指数が発表されるほか、9月第1週には8月の米雇用統計の発表が予定されている。経済指標をにらんだ神経質な展開が続きそうだ。
一方、決算発表シーズンが本格化するなか、業績や見通しを手掛かりとした物色が引き続き活発だろう。きょうはペトロチャイナ(00857)、中国平安保険(02318)、紫金鉱業集団(02899)などが決算を発表する予定。
25日のNY市場でダウ平均は349米ドル安と反落。先週金曜日の大幅高の反動で主力株に利益確定売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)が香港終値を下回った半面、国際金融株のHSBC(00005)が上回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
