東京市場は不安定か。米国株は上昇。ダウ平均は463ドル高の44922ドルで取引を終えた。べッセント財務長官がメディアのインタビューで0.50%の利下げを支持したことが伝わり、早期利下げに対する期待が株買いを促した。米長期金利が低下して為替はドル安(円高)に振れており、ドル円は足元147円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが225円安の43145円、ドル建てが200円安の43170円で取引を終えた。
米国株は上昇したが円高は日本株には逆風となるため、強弱感が交錯するだろう。CME225先物は安寄りを示唆している。ここ数日はCME225先物がかなりの高寄りを示唆して日経平均も勢い良く上昇するといったケースが多かっただけに、初動が甘いと直近の上昇に対する利益確定売りが強めに出てくる可能性がある。とは言え、足元の地合いの良さから、押しが深くなるようなら下値は拾われるだろう。極端な動きは修正されて終値ではそれほど値幅が出ないとみるが、場中は方向感が定まらないと予想する。日経平均の予想レンジは42800-43500円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
