
6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回り、労働市場の底堅さが意識された。3日のNY債券市場では米長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.293%から4.347%に上昇。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待は大きく後退し、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールでの政策金利据え置き確率は前日の76%から95%に上昇した。
3日のNY株式相場はダウ平均が反発。米景気懸念が後退し、ほぼ全面高となった。S&P500とナスダック総合は続伸し、ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(00005)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、データセンターの万国数拠(09698)が香港終値を上回った半面、生活アプリ運営の美団(03690)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が下回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ