
中国の国家統計局が16日に発表した1-3月期の国内総生産(GDP)速報値などの主要な経済指標がいずれも市場予想を上回る結果となったが、その日の市場では支援材料にはならなかった。もっとも、政府系マネーによる相場の買い支えや、中国当局による内需振興や産業支援の強化への期待が引き続き下値を支えるだろう。
16日のNY市場でダウ平均は699米ドル安と大幅に続落。エヌビディアが大幅安となりハイテク株の下落を主導したほか、パウエル議長が関税による経済の影響に懸念を示したことも相場の重しとなった。ナスダック総合株価指数も大幅に続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。欧州金融大手のHSBC(00005)、インターネットサービス大手のテンセント(00700)などが香港終値を上回った半面、香港都市ガス事業のホンコン・チャイナガス(00003)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、新エネルギー自動車・電池メーカーのBYD(01211)などが下回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ