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【市場概況】東京為替見通し=ドル円、明日からの日米金融政策決定会合控えて動きづらい展開か

14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、3月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を下回り、1年先・5年先の期待インフレ率が予想を上回ったことを受けて、148.89円付近まで上昇した後、148.26円付近まで押し戻された。ユーロドルは、欧州序盤の高値1.0912ドルから1.0866ドル付近まで下押しした。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、18-19日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を控えて動きづらい展開が予想される中、引き続きトランプ米大統領による突発的な発言には警戒しておきたい。

 また、過去最大を更新中のIMM通貨先物の非商業(投機)部門取組の円のネットの買い持ちポジションの手仕舞いのタイミングにも警戒しておきたい。
 3月11日時点では133902枚まで拡大し、昨年までの記録である71870枚(2012年6月4日時点)を大幅に更新している。ネット円ロングポジションは、ネガティブ・キャリー取引であることでコストを支払い続けなければならないため、経験則的に6万枚を超えると過熱感が警戒され始める。

 FOMCでは、2月の米消費者物価指数や卸売物価指数がインフレの鈍化を示したものの、パウエルFRB議長が「不確実性の高まりにもかかわらず、米経済は良好な状態が続いている。われわれは急ぐ必要はなく、状況がより明確になるのを待てる良い状況にある」と述べているように、1月会合に続いて金融政策の現状維持が見込まれている。
 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の利下げ回数は3回、年末のFF金利誘導目標は3.50-75%となっている。
・6月FOMC:-0.25%=4.00-25%
・9月FOMC:-0.25%=3.75-4.00%
・12月FOMC:-0.25%=3.50-75%

 日銀金融政策決定会合でも、植田日銀総裁が「こういうご時世なので、海外の経済・物価動向を巡る不確実性については非常に心配している」と述べているように、金融政策の現状維持が見込まれている。
 オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場での追加利上げ時期は、6月会合と予想されている。
 
 金融政策の現状維持が予想される日米金融政策決定会合では、パウエルFRB議長と植田日銀総裁による金融政策変更時期への言及が注目ポイントとなる。

 11時に発表される2月中国小売売上高は前年比+3.8%と予想されており、1月の同比 +3.7%からの改善が見込まれている。2月中国鉱工業生産は前年比+5.3%と予想されており、1月の同比+6.2%からの悪化が見込まれている。
 今年の中国の景況感は、米国との貿易戦争により悪化が懸念されており、ネガティブサプライズによるリスク回避要因に警戒しておきたい。


(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ