
今晩の取引では昨日までの2日続落で押し目買いによる反発が期待されるものの、米政権が全ての国を対象に鉄鋼とアルミニウムに25%の輸入関税を発動したことが引き続き相場の重しとなりそうだ。また、利下げ見通しを巡っては寄り前に発表される米2月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。2月CPIの市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.9%と、それぞれ1月分の+0.5%、+3.0%から鈍化が見込まれており、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前月比+0.3%、前年比+3.2%とともに1月から鈍化が予想されている。CPIが予想通りの鈍化を示せば利下げ見通しの高まりが相場の支援となることが期待される。
今晩の米経済指標・イベントは米2月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、10年債入札、2月財政収支など。企業決算は引け後にアドビ、クラウン・キャッスルが発表予定。(執筆:3月12日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ